リース取引には大きく分けて、オペレーティングとファイナンスリースの2つがある。

 

(1)オペレーティングリース

オペレーティングリースは次のような特徴を有する。

①リース資産の修理、保守、管理等の費用はリース会社において負担する。

②リース期間は比較的短期間で、リース期間中の契約解除が認められている。

このようにオペレーティングリースは本来の賃貸借取引であり、リース料を

支払う側では費用、受け取る側では収益となる。

 

(2)ファイナンスリース

一方、ファイナンスリースは、次のような特徴がある。

①リース資産の修理、保守、管理等の費用は賃借人が負担する。

②リース期間中に支払われるリース料の合計額が、リース会社における

リース資産の取得価額及び付随費用の合計額をほぼ全額まかなうように

当初から定められている。

③リース期間中の中途解約は原則禁止されている。

以上のような特徴を有するファイナンスリースは、法形式は賃貸借取引であるが、

実態は物件の売買取引に類似している。そして支払うリース料は売買代金の分割

払いとも言える。