はじめまして、私は發知敏雄(ホッチトシオ)と申します。
職業は税理士・公認会計士です。よろしくお願い致します。
私の経歴は概略次のとおりです。

1974年
法政大学経営学部 卒業

1974
東京国税局国税専門官として、東京国税局管内の税務署にて法人税調査に従事

1982年
プライスウォーターハウス会計事務所に入所、会計監査業務に従事した後、野村證券MAS室において事業承継問題等の税務相談業務に従事し、その後税務コンサルティング業務に従事

2006年
公認会計士試験委員(租税法担当)(~2008年)

2010年
公認会計士協会学術賞審査委員

2011年
税理士法人プライスウォーターハウスクーパース(代表社員)定年退職
同上法人顧問に就任

2013年
同上法人顧問を退任し、公認会計士・税理士事務所開設し、現在に至る

さて、法人税の解説書は、巷間に溢れており、今さらの感は否めませんが、今回法人税の実務に携わる方を対象に新しい法人税の解説書を執筆してみました。

目標
「法人税を理解すること」
理解しているようで、本当のところは理解できていない内容があるのではないかと思います。
そこで、とにかく法人税法の規定する内容を理解することに主眼を置きました。
各章ごとに他の類書にはない理解のためのアイディアを織り込んだつもりです。

方法
法人税法に限らず、税法条文は一読して理解できるほど簡単ではありません。
そこで、理解するための方法として、次の3つをなるべく多く利用するよう心掛けました。
(1)税務仕訳
(2)計算例
(3)図解

対象者と本書の利用
本書は会計事務所に勤務している方や一般企業で法人税に関する仕事に従事している方など、法人税の実務に携わっている方を対象としています。
そのため、法人税申告書の作成、タックスレビューやタックスデューデリ、顧客からの税務相談等々の日常の法人税実務の中で、解決を求められているテーマについて、そのテーマに取り組む前に本書の該当箇所を一読し、まず、概要の理解に努めてください。つまり、土台をしっかりしてから建築に取り掛かってもらうことを願っています。本書はこの土台づくりに役立つものと思っています。

また、毎年行われる法人税の改正解説セミナーなどに出席する場合も、まず本書で該当箇所を一読してから出席することをお勧めします。セミナーの内容がよく理解できると思います。

なお、税理士試験や公認会計士試験の受験用教材としてはちょっとボリュームが多く、適当でないかもしれません。しかし、例えば、苦手な分野を理解することには役立つと思いますので受験者の方も活用して下さい。

発信方法
執筆が終了した順に発信していきますので、法人税法の体系に沿って発信されるわけではありません。この点、予めご了承ください。