親子の意見対立「話せばわかる」?

Q. 創業オーナーと後継者である息子(あるいは娘)の経営方針を巡る意見対立はどのように対処したら良いでしょうか。

A

ちょっと気取った言い方かもしれませんが、創業者も後継者もお互い相手のことを理解しようと努め、そこに少しでも感謝の気持ちが芽ばえること以外に解決の道はありません。

 

対立の程度は様々

最近の例では、マスコミを騒がせた大塚家具の創業者(父)と後継社長(娘)の経営方針を巡る対立や、年老いた創業者をも巻き込んで兄弟同士が対立しているロッテグループなどが思い出されます。

 

このようにマスコミには取り上げられないが、程度の差こそあれ、創業者と後継者の意見対立なんて日常茶飯どこの会社にもあることと思います。問題はこの程度の差とその表現方法の違いはそれぞれの会社で異なるということです。

 

親の顔も見たくないという後継者から、親の言うことにはまったく従順(?)な後継者まで多種多様であろうかと思います。

 

解決方法

世間では「親子で良く話し合って・・・。」などと無責任に言う人がいますが「話し合いができるくらいならとっくに解決しているよ。」と言われそうです。

話し合ったところで一方通行になるだけで意見の違いを増々認識させられるに過ぎないことも多いものです。

 

第一、話し合うなんていう雰囲気すらない親子だっています。テレビドラマじゃあるまいし、この問題はそれほど簡単な話ではないのです。家族内のことは他人には本当のところ絶対にわかりません。

 

ではどうしたらよいのでしょうか?

 

その回答は、冒頭に述べたこと以外方法はありません。

後継者は創業者のこれまでの苦労を少しは理解し、創業者は後継者の立場を少しでも思いやる気持ちを持つことです。

 

ここに、お互い少しでも感謝の気持ちが芽ばえたら意見対立なんてあったって、本質的には解決できるのです。これからも会社発展のため、良き意見対立をどんどんしてください。

本コラムは私見であり、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。

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